本当に登録してよかったなと思って拝見させていただいています。
今では朝比奈 様のメルマガを楽しみに、
日々の勉強に励んでおります。
私、現在、会計士試験合格を目指している
●● と申します。
予備校は、TACに通っております。
会計士の勉強を始めて1年と4ヶ月になります。
基礎期を終えて、上級期に入り、
初めての答練を受け始めているところなのですが、
結果があまり良くなくて悩んでおります。
財務と管理の基礎答練を受けたのですが、財務は6割、管理は復習が追いつかずボロボロでした。
基礎期までの定期的に行われる実力テストは、7割から8割程度(管理に関しては9割でした)で、決してずば抜けて良いわけではないのですが、そこそこ順調にここまで来ていると思っていました。
しかし、実際に答練を受けてみると、思ったような点が取れず、悩んでいたところ、
朝比奈様のブログを拝見させていただいて、この人は信用できると思いメルマガも登録させていただきました。
答練の結果と朝比奈様のブログとメルマガの内容から、
自分の勉強方法を振り返ってみたところ、基礎期から上級期にかけての勉強の仕方に問題があったかなと思いました。
計算の基礎が固まっていないのに、理論科目(主に財務理論)の勉強の割合の方を増やしてしまい、しかも、読み込むのではなく書いて覚えようとしていたのです。
時間もかかるし、計算の勉強をする時間が少なくなって、今までやっていたところの復習がおろそかになっていました。計算の勉強せずに理論の勉強だけやって1日の勉強を終わらせてしまうこともありました。。
理論を書いてやっていたせいで、答練の範囲を一周するのにも時間がかかり、結局始めの方の内容の復習を思うようにできず、答練でも基本的な問題を何問か落としてしまいました。
明らかに勉強方法のミスと無駄な時間を増やしていたせいだったなと思っております。
朝比奈様のメルマガを読んで、理論に関しては、問題集ベースで分からないところをテキストにもどって読み返す方法に変え、計算に関しては今までの遅れを取り戻すために、必死に今トレーニング問題集を解いています。
そこで、朝比奈様に伺いたいのは、
今計算の遅れを取り戻しながら、理論科目の勉強も並行してやっていくときに、それぞれ勉強時間に充てる比重と、
今の自分の学習進度を考えて、答練は予備校に行かずに後日もらって受ける形でも問題ないか、
についてぜひアドバイスしていただけたらなと思います。
ちなみに、1日のスケジュールとしては、
朝9時ごろから予備校にきて、帰るのは21時半ごろという生活を続けてました。
まだ上級期の途中ですが、残りの講義は音声にかえて、
できるだけアウトプットに時間を割くようにしています。
なんとしても遅れを取り戻し、12月の短答に合格を目指して、短期で合格したいです!
お忙しいかと思いますが、ぜひご教示ください。
長々と失礼しました。
ーーーーーーーー
●●さん、こんにちは。
朝比奈です。
よろしくお願いします。
早速となりますが、ご質問頂きありがとうございます!
メルマガを楽しみ、とまで言って頂けると私としましても非常にありがたく、励みになります。
また、メールを頂戴できて大変嬉しく思います。
●●さんはTACに通われて、勉強を始められて1年と4ヶ月。講義も上級期に入り、答練もそろそろ始まった頃、とのことですね。
答練は難しく、基礎期のころに行われる実力テストから難易度も格段に跳ね上がります。
おっしゃるように、思ったような点が取れない、というような状況に陥ってしまうこともあると思います。
私もそうでした。
・・・ですが一方で、答練の成績についてはあまり気にしすぎなくとも良いです。
そもそも、答練は本試験よりも難しく作られています。
過去問と答練を比較して見てみると分かるのですが、「あれ?過去問のレベル、低っ!!」と衝撃を受けるくらい、過去問と答練のレベルには乖離があります。
予備校には、答練の問題を少し難しめに作っておくことで、受験生に本番の問題を難しく感じさせたくない、という狙いがあります。
だから、初見で答練の問題が解けなかったり、思うような点数が取れなかったりしても、そこまで気にしすぎることはありません。
私なんて、5月短答直前の4月に行われた全国答練の成績、ボロボロでしたからね(笑)それでも、本試験では合格水準を大きく上回る成績で短答式試験を突破しました。
大事なのは、本番までに本試験の基本的な問題が初見で解けるようなレベルを身に付けておくこと。
それさえできれば大丈夫です。
もちろん、答練で出題された問題自体は本番までにマスターしておく必要はあるんですけどね。
答練で出題された問題は、本試験でも似たような問題が出題された場合には他の受験生も高確率で正答してきますので。
それから、書いて覚える勉強法ですが、やはり書くという行為は時間を取ります。
基礎期のころは覚えるべき論点も少なく、また問題のボリュームもそこまで多くはないので、書く勉強でも追いつけるのですが・・・
上級期になって覚えるべき論点が多くなって、論点自体も難解になり、こなさないといけない問題も格段に増えてくると、書く勉強では追い付いていくのがなかなか難しくなります。
一方で、読んで覚える勉強にシフトすれば、時間もそれほどかからなくなります。
上級のスピードにも追いつけるように(むしろ追い越せるくらいに)なります。
それに記憶というのは、繰り返すこと、反復することで定着するものです。
反復に時間がかかる書く勉強よりも、繰り返し読んで覚える勉強の方が早いですし、定着率も高い、ということですね。
また、必要に応じて声に出して覚える、という勉強法も試してみてください。
また、問題集ベースの勉強ですね。
これも非常に効率的です。
テキストベースで勉強していると、テキストの記載量が膨大すぎて、「何を勉強すればよいのか、どこを集中的に覚えるべきなのか分からない」という問題が生じます。
かといってテキストに書いてあることを全て覚えるわけにはいかないし・・・とりあえずテキストに書かれてあることを漫然と読むか・・・
というような状態になってしまいます。
テキストベースだとメリハリのついた勉強がし辛いんですね。
一方で、問題集の問題は、重要な論点の問題、本試験で良く出題される問題などを中心に出題されています。
問題集の問題をこなしていくうちに「なるほど、この問題はテキストのあの箇所を覚えれば解けるぞ!」とか、「こういう風に出題されるのか・・・じゃあ、テキストのあの箇所を覚えないといけないな」というように、テキストで覚えるべき箇所が分かってくるようになります。
テキストで覚えるべき箇所の提示をしてくれるんですね。
また、問題集を解くこと自体がそのままアウトプットの練習にもなります。
そして何より、問題を解くときに頭を使います。
このように頭を使う、脳を刺激するという行為が記憶を強くする・定着率を高める、といった効能をもたらします。インプットにとっても非常に効果があるんですね。
このように、問題集は短期合格のための近道です。
インプット・アウトプット両方の役に立つ最高の教材です。
自分が間違えた問題=自分の弱点、も教えてくれますしね。
というわけで復習も基本的には問題集ベースですね。
特に、自分が間違えた問題を中心に解き直すと実力が上がります。
問題集の問題が自力で全て解けるようになれば、本試験でも百戦危うからず、です。
というところで、ぜひ、今のご自分の勉強法を続けてみてください。
必ず、結果は付いてきます。
・・・さて、前置きが長くなってしまいましたがご質問にお答えさせて頂きます。
まず、「計算の遅れを取り戻しながら、理論科目の勉強も並行してやっていくときに、それぞれ勉強時間に充てる比重」についてですね。
計算にまだご不安な点がおありで、とりわけ計算の基礎が固まっていないというのであれば、やはりまずは計算を優先的にマスターすべきです。
計算をマスターするのにはある程度の時間がかかります。
すぐに成績が上がるものでもありません。
一定期間集中することで、やっと計算の成績は上がってきます。
これは、計算は一定程度の「書く作業」を要求することや、電卓を叩いたり図を書いたりする作業を通して体に染みこませる必要があるからですね。
でも一方で、時間をかけた分、ある程度計算をマスターしてしまえばその記憶が抜け落ちることはそうそうありません。一旦計算が完璧にできれば、あとは余裕のあるときにちょっとメンテナンスしてやるだけでよくなります。
(租税法の計算だけは別ですけどね・・・あの科目の計算はマスターするのに時間がかかる上に、その記憶が簡単に抜け落ちて行くという、恐ろしい科目です)
なお、これは余談ですが、私が修了考査の勉強をしていたとき、ストックオプションの計算問題について、特段の勉強をせずとも一発で解けてしまったことがありました。
会計士試験の受験から3年以上経っていたにもかかわらず、受験時代に勉強したストックオプションの計算問題の解き方がまだ記憶から抜け落ちていなかったんですね。
これって、すごいことですよね(笑)
一度体に染みこませたことは、そうそうのことでは記憶から抜け落ちないんだな、ということをそのときに理解しました。
実務でも、特にストックオプションの処理には携わっていなかったにもかかわらず、です。
とまあこのように、始めの段階で計算をマスターできれば、後々楽ができる、ということです。後々、ほとんど計算に勉強時間をかける必要がなくなるからですね。
でも一方で、計算をマスターできるようになるまでは一定以上の時間がかかるから、余裕のあるうちに、優先的に勉強しておこう、ということです。
しかし、理論はこうはいきません。
理論は勉強しても、その知識を定期的に確認・復習しないとすぐに記憶が抜け落ちて行きます。
理論は定義や理屈など、読んで覚えれば良いだけなので勉強にそれほど時間がかからないのですが、その分記憶の定着率としては低いです。
理論は一旦勉強しても、その記憶が残っているうちに、定期的にメンテナンスしてあげないと簡単に記憶から抜け落ちて行きます。
つまり、理論はマスターしたと思っても、記憶から抜け落ちさせないために継続的に知識・理解の復習を続ける必要があります。
だから私に限っていうと、理論については直前に勉強して、記憶の強いうちに本試験に突入させるという戦法を取っていました(笑)
また、計算はどこまで勉強すれば良いか、ある程度の目処がつきます。
もちろん、計算も覚えないといけない量、こなさないといけない問題も膨大なんですが、一旦それらを全てこなすことができれば、それ以上やるべきことは増えません。
一方で、理論はキリがないんですね。
何を覚えるか、どこまで覚えるか。
これをどんどん突き詰めていってしまうと、キリがありません。
それこそ、テキストに書いてあることを全て丸暗記するくらいのレベルまでにしないと、完璧にはできないんですね。
(もちろん、試験合格を目指す程度であればそこまでできる必要はありませんが)
ここに最初から手をつけてしまうと、泥沼にはまってしまいます。
理論の勉強から抜け出せなくなります。
こういうリスクを避ける観点からも、まずは計算から優先的に完璧にしていきましょう。
理論は最悪、直前でも何とかなりますが、計算だけはきっちり時間をかけて勉強していかないとどうしようもありませんからね。
ということで、それぞれの勉強の比重についてですが、計算をマスターするまでは計算を勉強のメインに据えてしまっても構いません。
一日の勉強のうち、計算:理論の比率は8:2、いや9:1でもいいでしょう。
「思い切って一定期間は計算だけに集中する!」という勉強も全然アリだと思います。
まだ12月まで余裕もありますからね。
そして、だんだん計算ができてきたと感じるようになったら、計算:理論の勉強の比率を6:4、5:5、4:6・・・のように徐々にスライドさせていくと良いです。
こうすると効率的ですね。
・・・さて、次の「今の自分の学習進度を考えて、答練は予備校に行かずに後日もらって受ける形でも問題ないか」というご質問ですね。
これは、もちろん後日答練をもらって受けるという形でも全く問題ございません。
むしろ、是非そうしてください。
もちろん答練は、必ずしも「自分のインプット・アウトプットが完璧に仕上がった状態で受けなければならない」というわけではございませんが、一方で必要最低限のインプット・アウトプットすら出来ていない状態で答練を受けても、ほとんど意味がありません。
あまりにも知識の理解がない状態で受験しても、ほとんどの問題に手がつけられませんし、復習するにしても非効率ですからね。
知識・理解があやふやな状態で予備校のスケジュール通り受験することになってしまうのであれば、それよりも絶対、後日答練をもらって自分で答練をこなすほうが良いです。
朝比奈も答練に関してはほとんど後でもらって、自分で解くようにしていましたね。
ちなみにですが、予備校で答練を受験すると「制限時間丸々使って受験することを強制される」、「講師の解説を聞くことを強制される」というデメリットもあります。
答練を解くときは、制限時間を丸々使う必要はありません。自分が「全部解けた!」と思った時点で模範解答を見て、さっさと解説を読んで勉強するほうが早いです。
また、講師による答練の解説ですがこれも必要ありません。なぜなら、配布される模範解答と解説を読んで、自分で勉強できるからですね。
ちなみに朝比奈は答練の解説の講義音声すら、聞いていませんでした(笑)
模範解答と解説を読んでも分からなかった箇所だけについて、解説音声を聞いたり、別途予備校の講師に質問したりする方が効率的ですね。
というわけで答練については、●●さんご自身が最も良いと考えるスケジュールでこなしていくようにしましょう。インプット・アウトプットがある程度できる状態になったら、ということですね。
わざわざ予備校のスケジュールに合わせていく必要はありません。
予備校のスケジュールで受験しても、それが最も●●さんにとって適切なタイミングであるとは限りませんからね。
というところで、ご質問に対する私からのアドバイスは以上になります!
ぜひ、12月の短答に合格できるよう、頑張ってください!
12月の短答に合格できれば、非常に楽ができます。
精神的な余裕もできます。
(もちろん、その余裕に甘えて油断すると後々大変なことになってしまうのですが・・・)
また、1日朝9時ごろから21時半まで勉強を続けていらっしゃるとのこと、素晴らしいと思います。
毎日、その勉強を本試験まで続けていれば、必ず周りの受験生を圧倒できます。
なかなか、「毎日」それだけ勉強できる受験生って少ないですからね。
しんどい面もあるのですが(笑)
その分、普段の生活でも●●さんご自身に、適度な贅沢を許してあげるようにしてくださいね。適度な贅沢も、ご自身のモチベーションの維持には大切です。
頑張ってくださいね!
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