監査実務は、監査法人組と、事業会社組で勉強法が異なります。
この科目は監査法人組が圧倒的に有利です。
事業会社組は不公平に感じるかもしれません。
が、やっぱり公認会計士の独占業務が
「監査」
なので、その監査業務に従事している監査法人組が有利なのは仕方ないことかもしれません。
ですが、事業会社組の方には腐らずに、しっかり勉強して欲しいです。
確かに監査業務に従事していない監査法人組に不利なのは確かなのですが、このディスアドバンテージはしっかり勉強していけば、問題なくカバーできます。
事業会社から監査法人に転職してきた会計士の後輩も、事業会社時代に修了考査を受験していましたが、問題なく合格していました。
勉強を始めたのが9月頃だといっていたので、まあ平均的な修了考査受験生と同じでしょう。
一方で監査法人組も、有利だからといっても、決して油断してはいけません。
いくら普段の業務で監査に接しているといっても、「必要最低限のこと」をしてなければ普通に落ちます。
てか、私の周りの受験生がそうでした汗
この「必要最低限のこと」は、本当に「必要最低限」ですから、そこだけはきっちりやりましょうね。
そんなに時間もかからないですから。
では、早速参りましょうか。
監査法人組の勉強法
監査法人組の勉強法はいたってシンプル。
答練の問題を解く、
論述の内容、書き方を覚える、
解き直す、
以上です。
講義を聞く必要も、テキストを読み込む必要もありません。
というより、私はこれ以上のことをやっていません。まあ、そもそもやる時間がなかったのですが。
だから、かかった時間は多めに見積もっても
答練解く:3回×3時間=9時間、
解答確認・覚え込み:3回×3時間=9時間、
解きなおし:3回×3時間=9時間
の18時間程度です。日数でいえば2~3日程度?
あとはちょっと気になった論点について、テキストで確認したりとか。
それ以外はやってません。やっても費用対効果が悪いです。
監査法人組は普段の業務で監査に慣れている分、試験本番で何か聞かれても、もっともらしい解答を書けちゃうんです。
だから、あんまり対策しても報われないというか。得点のアップに繋がらないんですよね。
それに、大半の受験生も答練解くくらいのことしかやってこないので、受験生の間でもそんなに差も生じませんし。
(まあ、だからこそ、答練だけは完璧にしておくようにしましょう。答練で出たような問題って、結構本試験でも出題されますし、仮にそういった問題が解けなかったら、かなり不利になっちゃいますしね。ちなみにさっき言ってた「必要最低限のこと」とは、答練を完璧にすること、です)
だから、監査法人組は監査実務に時間をかけなくて良いです。むしろ、時間をかけちゃだめです。
ここに時間をかけちゃうと、大して全体の得点アップが見込めない上に、税務実務・会計実務をしっかり勉強している他の受験生に差をつけられちゃいますから。
監査法人組は、「監査実務に時間をかけなくても良い」というアドバンテージを存分に活かしましょう。
監査実務に時間を無駄に費やすくらいなら、税務実務・会計実務の勉強をした方がグッと合格確率は上がります。
繰り返しますが、監査実務は、
講義を聞く必要も、テキストを読み込む必要もありません。
いや、言いなおします。
講義は聞くな!
テキストも読むな!!
ですね。
監査実務の勉強に時間をかけないこと!
これが監査法人組に対する朝比奈からのアドバイスです。
事業会社組の勉強法
事業会社組は、監査法人組に比べて不利だというのは先ほど言いましたね。
そもそも何が不利かというと、監査法人組に比べて、
・監査の知識が不足している
・監査現場での経験が不足している
ということですね。
事業会社組は「オーバーオールテスト」とか聞きなれないでしょうし、「この業種の会社には一体どういう重要な虚偽表示リスクがあって、どういう監査手続を取るべきか」といったことは想像するのが難しいでしょう。
だからこそ、監査法人組と比べてもうちょっと勉強時間を確保する必要があります。
とはいっても監基報の読み込みとかまではしなくてもいいですよ。時間対効果が悪いですし。
事業会社組がまずやるべきは、こちらも監査法人組と同じで、まずは答練を解くことですね。
で、答練で出題された分野に関して、テキストを読み込みましょう。そもそも、監査に関する知識が不足しているので、答練で出題された分野については基礎知識から理解しておいた方が良いです。
そのあと、答練の解き直しですね。
そうやったあと、答練で出題された分野の知識が完璧にできたら、あとは時間の許す限りそれ以外の分野についてテキストの読み込みを行っていきましょう。
講義音声を聞くまではしなくていいです。聞くとしても、倍速にして聞くように心がけてください。
事例問題に関しては正直、対策のしようがありません。対策のしようがないということは、勉強しても無駄ってことです。ですのでここは割り切るしかないですね。
事例問題に関しては答練を解くときに培った知識と、論文式試験のときのうろ覚えの知識をフル活用して、もっともらしいことを書いておきましょう。
あとは、過去問も一応見て、どういう出題のされ方がなされているかチェックしておきましょう。監査調書のレビューとか、見慣れないものもあるでしょうから。
時間を割いて解く必要はありませんけどね。
PS.
ちなみにですが、監査法人組については、この監査実務で勉強することは今までのやってきた監査業務の「復習」的な意味合いもあります。
いままでやってきた業務の本質的な意味を見直す、いいきっかけになると思いますよ。
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