公認会計士試験の合格率はわずか10%程度です。つまり、受験生の上位1割の人達だけが合格し、残りの9割の人間が不合格になります。1クラスに30人いるとすると、その内の3人しか合格できないほどの確率です。
さらに、上位1割に入り、無事に合格できた人達でも、ほとんどの人が合格を掴み取るまでに長い時間をかけています。
そんな人達は勉強だけに長い年月を費やし、試験に何度も不合格になって涙を流し、その悔しさを乗り越え、ようやく受かっているのです。合格できるまで1日10時間以上の勉強を3年以上続けていたなんてことも。
公認会計士試験に一発合格する人なんて、本当に稀なのです。
そんな中、私は無事に在学中に5月短答合格・8月論文合格を果たし、会計士試験に一発合格することができました。そして、バイトやサークルなどで勉強できていなかった時期を踏まえると、試験勉強だけに集中していた期間は実質的に1年ほどでした。
私が個別で公認会計士試験の勉強法を教えている受験生の人からは、
「集中して勉強してた期間が実質1年程度で、在学中に一発合格した人なんて、全ての受験生の1%もいないんじゃないですか?」
「受験生の上位1%よりも、さらに上をいくような人ですね。」
と言ってもらったこともあります。そう考えると、確かに私は普通の会計士試験受験生ではありませんでしたね。
もし自慢っぽく聞こえてしまっていたら恐縮ですが、決して自慢をしたかったわけではありません。公認会計士になった今の私が、試験勉強が出来ることを自慢しても何の意味もありませんからねw
そうではなくて、会計士試験合格を目指すあなたにとって、私が持つ会計士試験に関する情報がどれだけ役に立つかを分かって欲しかったので、こんな風にお話させていただいたわけです。
あなたも、短期間の勉強で会計士試験の合格を目指しているのなら、少しお話にお付き合い下さいませ。
目次
公認会計士試験に一発合格するには、間違った勉強法をしないことが大事
在学中に公認会計士試験に一発合格した私は、当然、会計士試験の勉強法についてもうまいやり方を知っていました。それはこのブログでも一部公開している通りです。
ただ、短期合格を目指すのであれば、うまい勉強のやり方を知るよりも先に、間違った勉強法を知ってほしいのです。
試験に落ちてしまう人や、合格するまでに3年以上もかかってしまうような人は、確実に勉強法を間違えてしまっているのです。
間違った勉強法をしていたら、勉強にどれだけ長い時間をかけていても、テキストに書いてあることがいつまで経っても理解できなかったり、同じ問題を何度も何度も間違ってしまったりしてしまうのです。
まさに『ぬかにくぎ』のような状態になってしまうわけですね。勉強に大量の時間や労力をかけているにも関わらず。
冒頭でもお話した通り、公認会計士試験に合格できる人は上位1割だけ。残りの9割の受験生が不合格になってしまうのです。そして、彼らが不合格になってしまう理由は、彼らが間違った勉強法をしているからに他なりません。
というわけで、これから不合格者になってしまう人の典型的な間違った勉強法についてお話していきます。あなたも、もしこれからお話するような勉強法をしてしまっていたら、赤信号ですよ。
間違った勉強法その①:ノートを取る
これまで私達が受けてきた日本の学校教育では、先生が板書したことをノートに書き写すように指導されます。定期試験の頃には、「作ったノートを提出しなさい」と言われることもありますね。それできちんと授業を聞いているかどうかを確認したいのでしょうが。
このイケてない学校教育のせいで、『ノートを取ること=勉強』だと勘違いしてしまっている人がたくさんいます。
残念なことに、有名国立大学出身の人でさえ、会計士試験の勉強をしているときに、丁寧に時間をかけてノートを作ってしまっている人がいました。
ハッキリ言いますけど、時間のムダですからね、それ。
ノート取るとか、ただの写経ですから。
あとでノートを見返すと言う人もいますが、わざわざ自分の汚い字で書かれた、ごちゃごちゃしたノートなんかより、きれいにまとまったテキスト見たほうが良いです。マジで、ノートを取る意味が分かりません。
インプットの方法として一番早いのは、ノートを作ることよりも、テキストを何度も読み込むことなんです。
テキストを読むだけでも、膨大な試験範囲をカバーするために、かなりの時間がかかります。それなのに、のんきにシコシコとノートを作っているヒマなんてないですよ。無駄に時間を使って丁寧にノート作ってる暇があったら、テキストを何回も読んでください。
ノートを作ることをオススメしている予備校の講師や、合格者のブログなどもあるかもしれませんが、彼らが合格するまでどれくらいかかったか聞いてみて下さい。おそらく、一発合格は出来ていないでしょうし、3年とか4年とか、長い時間がかかっていると思います。
会計士試験に短期間の勉強で一発合格するためには、ノートを作るなんてムダなことに時間を使っているヒマはありません。
ノートを作る勉強のムダさについては、こちらの記事で詳しく解説しています↓

間違った勉強法その②:授業を聞いただけで勉強した気になってしまう
ぶっちゃけた話、「授業」という形式は、インプットの方法としてはイマイチです。
授業のクオリティは、教師の教え方の上手さに左右されますし、もし下手な教師に当たったら最悪です。学習のペースも教師や学校によって決められていて、自分の好きなペースで学習を進めていくことができません。
しかも、教師によってはどうでもいい世間話をする人もいます。クラスの平均的な生徒や落ちこぼれの生徒の理解度に合わせた、レベルの低い授業が展開されたりもします。これには時間のムダが多いです。
こういう理由で、あなたの学習ペースや理解度に応じた、あなたにとっての最適な授業が展開されることはほぼありません。
だから本来であれば、あなたは自分に合った教材で、自分に合ったペースで、あなた自身で勉強スケジュールを組み立てながら勉強を進めるのが一番効率的なのです。
それにも関わらず、ノートを取ることと同じように、日本の学校教育は何が何でも「授業を聞く」勉強を強制します。そして、それが正しい勉強法だと理解させ、授業を聞かないような生徒はダメ扱いする・・・
そのせいで、『授業を聞くことが大切だ』という誤解がまかり通ってしまっているのです。資格試験予備校でも、予備校のカリキュラムに基づいた講義が展開されているため、「とりあえず講義に出ておこう」という受験生がたくさんいます。
しかしながら、講義に出たところで、それだけでは合格のために必要な能力、つまりアウトプットの力は身に付きません。だから、講義に出ないからといって、合否に大した影響はないんです。
これを踏まえた上で、私は予備校の講義には出ないようにしていました。代わりに予備校のWebサイトから講義音声をダウンロードして、2倍速にして、ある程度講義をまとめて一気に聞いていました。
詳しくはこちらの記事で解説しています↓

間違った勉強法その③:復習しない
問題を解きっぱなし、答練も解きっぱなし。
これは究極の時間のムダです。
人間の記憶力なんて、大したことありません。
一回間違えた問題は、解説を読んでその場では理解したつもりでも、後日改めて、もう一回自分で解き直さないと、絶対解けるようにはなりませんからね。
もし復習をしないのであれば、問題なんて解かないほうがマシです。解いている時間が無駄なんで。中途半端になるくらいなら、最初から問題を解かない方が時間の節約になります。
解説すら読んでいない?論外です。
復習の重要性については、こちらの記事で詳しく解説しています↓

また、具体的な復習のやり方については、こちらの記事をご覧ください↓

間違った勉強法その④:やたらと色々な教材に手を出す
私が受験生だった頃、色々な予備校や教材に詳しい人がいました。その人は3年くらい会計士試験の勉強を続けていたそうです。
「予備校Aは○○のテキストが良いけど××の問題集がダメ」とか、
「△△が最高なのは予備校B、予備校Cは□□が良い」とか色々のたまっていましたけど。
「こいつアホだな」としか思いませんでしたね。
教材は同じものを何度もやりこむからこそ、力になるのです。知識を本当の意味で自分の身に付けて、自分で使っていけるようにするには、何度も繰り返し、同じ教材を勉強する必要があるんです。
新しい知識をゼロから身に付けるには、それくらいの努力はしないといけません。
一つの予備校の教材だけでも、膨大な量があるんです。それを完璧にマスターするだけでも、膨大な時間がかかるんですよ。
そのことが本当の意味で分かっていれば、あちこちの予備校の教材に手を広げるなんて愚行、絶対にやらないはずなのです。
予備校をとっかえひっかえしている人は、大した努力もできていないのに、自分が合格できない理由を予備校のせいにする人です。
「自分にはあの予備校は合わなかった」みたいなことを言う人もいるかもしれませんが、ハッキリ言って、どこの予備校の講義や教材のクオリティにも、合否に影響するほどの差はありません。言い訳はやめて、自分の勉強法を改善するほうがよっぽど生産的ですよ。
心配しなくても、大手の予備校であれば、予備校で配られる教材だけをマスターすれば十分合格できます。
間違った勉強法その⑤:継続しない
継続は力なり、とは本当にその通りです。
公認会計士試験のような最難関国家資格試験には、小手先のテクニックとか、付け焼刃の勉強などでは歯が立ちません。
結局最後には、継続して努力を続けた人間が勝つのです。
毎日10時間以上の勉強も普通です。
週に1日は休みたい?土日は友達と遊びに行きたい?甘いです!短期間で合格するような人は、ちゃんと毎日、継続して勉強していますよ。
私も受験生時代は、バイトしたり、大学のサークルに行ったりで勉強が出来ていない時期もありましたが、それでも試験直前になったときは1日も休まず、毎日10時間以上は勉強していました。
1日休んでしまったら、それだけで10時間以上の勉強時間をロスしてしまうわけですよね。特に直前期になったら、これが計り知れない損失になってしまうのです。それと同時に、他の毎日勉強しているような多くのライバルから、どんどん差をつけられる要素になってしまうんです。
継続することの大切さは、こちらの記事で詳しく解説しています↓

間違った勉強法を避けるだけで合格できる確率が上がる
いかがだったでしょう?以上が会計士試験の典型的な間違った勉強法でした。そして残念なことに、合格できない人達の大半が、これまで話したような間違った勉強法のどれかをやってしまっています。
そして、受験生の下位90%の人間として、試験に落ちていくのです。
しかし、あなたは今、この記事を読んで、会計士試験を突破した上位10%以上の受験生の思考を学ぶことができました。
下位90%の人達がやっちゃっている、残念な勉強法・思考法から抜け出すことが出来たのです。それだけで、あなたが次の会計士試験に合格できる確率は、2倍以上に上がったはずですよ。
もう、怖いものはありません。
あとは、努力あるのみ、です。
試験勉強には、辛いこともたくさんあると思います。でも、その辛いことを乗り越えられるからこそ、合格という勝利を手にすることができるのです。頑張っていきましょう!
・・・え?間違った勉強法は分かったけど、正しい勉強のやり方も教えて欲しい、ですって?
『公認会計士試験”短期合格”メルマガ講座』
会計士試験の受験生向けメルマガ講座を運営しています。
試験に短期合格するための勉強法が学べる、実践的な講座です。
【メルマガ講座の内容(ほんの一部です)】
・短期で試験に合格する人と、何度も試験に落ちる人の違いとは
・『正しい勉強法』の身につけ方
・小手先の勉強テクニックよりも、まずはマインドセットを改善すべき
・短期合格者たるマインドセットとは
・予備校の講師の言うことを間に受けてはいけない理由
・ネット上の勉強法に関する情報のほとんどがゴミの理由
・周りの受験生を見ていてはいけないという話
など
この講座は会計士試験に在学中に一発合格した私が実践していた勉強法を元に作成しているので、ご参加いただければ簡単に短期合格するための思考法・勉強法を身に付けることができます。
本気で会計士試験の短期合格を目指す人はもちろん、受験経験者・社会人の方にも役立つ実効性のある講座となっているので、ぜひご参加ください。
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