会計士試験講座

公認会計士試験の問題の特徴を分析してみた

どうも朝比奈です。

今回は、「公認会計士試験ってどんな問題が出題されるの?」という人向けに、公認会計士試験の問題とその特徴についてお話ししていきたいと思います。

公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験の2つがあるので、2つに分けてお話ししていきますね。

短答式試験

短答式試験は全てマーク式の試験です。大学受験でいうところのセンター試験だと考えてもらえればと思います。

試験科目は財務会計論・管理会計論・企業法・監査論の4科目で、配点は財務会計論が200点で、管理会計論・企業法・監査論はそれぞれで100点の500点満点の試験となっています。

合格のボーダーラインは例年約7割程度の得点となっていますが、特に財務会計論の配点の比率が大きいので、財務会計論は絶対にボーダーを越えられるレベルにまでしっかり仕上げていくようにしましょう。

制限時間は財務会計論のみ2時間で、それ以外の科目は1時間です。

それでは試験科目別に解説していきますね。

財務会計論

財務会計論は計算問題と理論問題に分かれます。配点は計算が6割、理論が4割程度です。

財務会計論だけ制限時間は他の科目と比べて2時間と長いですが、計算問題を解くのに時間がかかるため、とにかく時間は足りなくなりがちです。

計算問題では簿記の問題が出題されます。結構、ひっかけの選択肢が用意されているので、最終的な答えの数値を出して、選択肢に自分が出した数値があったとしても、何か一つ処理を漏らしていないかや、計算ミスは無いかなど、常に疑いながら問題を解いていくようにしましょう。まさに専門家としての職業的懐疑心を持つ、ってやつですね。笑

また計算問題の最後には、総合問題が出題されます。こちらの問題を解くのにはとにかく時間がかかるので、後回しにして、なるべく最後の方に解くようにしましょう。

理論問題は財務諸表論の問題が出題されます。全て正誤問題で、選択肢が各問4つほど用意されているので、その選択肢の中から正しい記述(もしくは誤っている記述)はどれかを判断させる問題が出題されます。

難易度的にも、基礎的な知識があれば解ける問題が多いですが、時間のかかる計算問題も同時に解かないといけないので、まず理論問題を早々に片付けて、計算問題に多めの時間が取れるようにすると良いでしょう。

管理会計論

財務会計論と同じく、計算問題と理論問題に分かれます。 配点は計算が5割、理論も5割と半々になってますね。

管理会計論も制限時間の割には解かなければならない量が多く、時間が足りなくなりがちです。

財務会計論のときと同様、早々に理論問題から片付けて、計算問題に時間が取れるようにしておきましょう。

計算問題はパッと見、難しすぎて解けなさそうな問題が出題されているように見えますが、よく見ると実は基礎的な問題だったりするので、最後まであきらめずに食らいついていきたいですね。

企業法

企業法は全て理論問題で、正誤を判断させる問題だけが出題されます。

企業法の勉強の中心は会社法ですが、短答式試験においては商法や金融商品取引法に関する問題も出題されます 。

配点は会社法が8割、商法が1割、金融商品取引法が1割という感じです。商法・金融商品取引法の配点が低いですが、基礎的な問題が出題され、受験生の大半が正答してくる問題ですので、勉強をサボらずきっちり得点できるレベルに仕上げておきたいです。

財務会計論・管理会計論と違って割と時間は余るので、全部解き終わったとしても、例えば選択肢で読み漏らしているものがないかとか、間違った選択肢を選んでないかとか、正しい選択肢を選べという問題なのに、間違っている選択肢を選んでしまっていないか等を中心に、見直しをするようにしましょう。

試験が全部終わるまで、最後の最後まで1点でも得点が上がるような努力をしていくべきですね。

監査論

監査論も全て理論問題です。

会計監査に関する問題が出題され、監査基準委員会報告書からの出題が主ですが、その他にも会計監査制度の歴史についての問題や、公認会計士法、不正リスク対応基準からも数問が出題されたりします。

監査論は基本的に実務と直結している科目で、実務経験のない受験生にとっては難しい科目です。ボーダーの7割取れたら大成功と考えるべきでしょう。

企業法と同じく時間は余るので、全部解き終わったら見直しをきちんとするようにしましょう。

論文式試験

論文式試験はすべて記述式の試験です。大学受験でいうところの、国公立大学の2次試験みたいなものだと考えてもらえれば。

試験科目は会計学・監査論・企業法・租税法・経営学の5つあって、配点は会計学300点(内、財務会計論の範囲が200点、管理会計論の範囲が100点)、企業法100点、監査論100点、租税法100点、経営学100点の700点満点です。

会計学の配点が他の科目の3倍で、そのうち財務会計論の配点が200点もあるので、短答式試験と同じく、財務会計論は特にしっかりと仕上げていく必要がありますね。

制限時間は会計学は5時間(午前の部と午後の部に分かれていて、午前2時間・午後3時間)で、その他の科目が2時間です。

基本的に全科目、時間に余裕はありませんので、テキパキと問題を片付けていく必要があります。

計算は短答式試験のときと同じく解答となる数値を算定するだけなのですが、理論問題はその名の通り、論文や記述を書かされることになります。

また解答欄を空欄にして答案を提出すると、採点者の心象が悪くなるので、たとえ「問題の答えが分からない」とか、「この答案間違ってるだろうな」って思ったとしても、なんでも良いからとにかく解答欄を埋めることが大事です。

それに、解答欄に何か書いておけば、それが部分点として得点が得られる可能性もありますからね。何も書かないよりも、書いた方が得だということです。

それでは試験科目別に解説していきましょう。

会計学

会計学は午前の部と午後の部に分かれていて、午前の部は管理会計論に関する問題が、午後の部には財務会計論に関する問題が出題されます。

財務会計論は理論問題の方が比重が高く、配点は理論問題が6〜7割で、計算の配点が3〜4割程度です。

理論問題は論述を書くのにかなり時間がかかるので、論述を書く時間と、計算問題を解く時間をいい感じに配分していく必要があります。

なお、本番では法令基準集が配られますが、財務会計論の試験ではあまり使いません。

管理会計論は理論問題と計算問題が半々くらいで出題されて、配点も5:5程度となっています。

管理会計論は、出題内容も短答式試験とほぼ同じなので、最低限の論述が書けるように必要事項を暗記しておけば、十分に論文式試験にも対応できます。

監査論

監査論は、大きく分けて監査の理論に関する問題と、監査の実務に関する問題が出題されます。

とにかく解答欄に書くべき量が多いので、試験の間はぶっ通しで文章を書きまくることになります。

また本番では監査基準委員会報告書が配られるので、それをうまく参照しつつ、良い感じの答案が書けるようになると良いですね。

企業法

論文式試験の企業法は、ほぼ会社法からの出題になります。一応、論文式試験における企業法の出題範囲は、公認会計士監査審査会のホームページによると会社法と金融商品取引法となっていますが、実質会社法だけから出題されると考えて良いでしょう。

企業法の問題は大きく2問に分かれていて、それぞれ一定の事例について、問題となっている事項の解決策や、法律上どう扱うべきかについての論述が書かされます。こちらも制限時間丸々使って、書きっぱなしの状態にさせられます。笑

試験のときは会社法だけを抜粋した六法が配られるので、条文を参照するときや、条文の内容を思い出す時に使っていきましょう。

租税法

租税法は、大きく計算問題と理論問題が出題されます。

理論問題は、一定の事例について、税務上どのように扱うべきかを論じさせる問題と、正誤を判断させる問題が出題されます。

租税法でも法人税法・所得税法・消費税法に関する法令基準集が配られるので、理論問題を解くとき参照するようにしましょう。

計算問題は法人税法・所得税法・消費税法から出題れます。

とにかく計算問題を解くのに時間がかかるので、理論問題を早めに終わらせて、計算に取り組める時間を多めに取りましょう。

経営学

経営学も、大きく計算問題と理論問題の2つが出題されます。

計算は普段の勉強で覚えたいくつかの公式を使えば解けるような、基礎的な問題ばかりですし、理論も用語やキーワードを書かせる問題や、1行〜数行の短い文章を書かせるだけの簡単な問題しか出題されません。

時間的な余裕もあり、得点も取りやすいボーナス科目だと思ってください。笑

論文式試験で最後に受ける試験科目になっているので、経営学が終われば晴れて試験勉強からは解放されます。お疲れ様でした!

最後に

以上、公認会計士試験の問題やその特徴を分析しました。参考になる点も多々あったと思います。

とはいえ、実際にあなた自身が過去問を見て、自分で公認会計士試験の問題を体感することが一番大事です。

短答式試験でも論文式試験でも、日々の勉強と並行して過去問をチェックすることも忘れずに実行してくださいね。

公認会計士試験の過去問の活用方法について気になる方は、こちらの記事も見てください。


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